言いたいことは山のごとし(^^)

コントラバスと歌う日々

アマチュアのコントラバス奏者が好きなことを書くブログ

音楽に感動するのは、演奏家とコミュニケーションが取れたから

以前、「題名のない音楽会」で、とても美しい演奏を聞きました。

 

バイオリニストの周防 亮介さんの演奏です。周防さんの演奏を聞いたときに、なんというか、体と心を突き抜けて、もっと自分の奥深くで音が響くような、不思議な感覚を覚えました。  

 

あともう一人、バイオリニストのマキシム・ヴェンゲーロフさんの演奏も、素晴らしかったです。

ヴェンゲーロフさんがバイオリンを奏でると、空間に様々な色が、ワッと散るような、美しい音が次々と紡ぎだされるのです。

 

素晴らしい演奏は、聴く人の心に残ります。

 

では、偉大な演奏家は、なぜ人を感動させる演奏ができるのか?それについて考えていきたいと思います。
 

 

f:id:gbassmusic:20170120213727j:plain

素晴らしい演奏家は何が違うのか?

 

人の心を動かすような演奏をする演奏家たちは、どのような特長があるのか?を考えてみます。
 
曲の解釈やテクニックなどは、もちろん、非常に優れています。一流の演奏家は、高いレベルの技術を持っているのです。
 
ただ、演奏家が作り出す音楽に感動する理由は、そのような技術だけではありません。演奏家が曲に込めた思いに、聞く人の心が動かされるから、感動するのです。
 
どれだけ美しく演奏された曲でも、気持ちが込もってなかったら、「ただ上手な演奏」だけで終わってしまいます。

 

では、演奏技術は何のために存在するのか?

 

演奏技術は、演奏家が観客に思いを伝えやすくするために存在します。どれだけ心を込めて演奏しても、美しくなければ、つまり、聞きやすくなければ、伝わりにくくなってしまいます。

 

さらに、演奏家自身も、演奏技術を向上させなければ、技術の方に気を取られてしまい、曲に気持ちを込める余裕がなくなってしまいます。

 

演奏技術は、観客と演奏家の思いを伝えやすくする為の手段のひとつなのです。

 

音楽は、聞く人がいなければ、ただの音

 

音楽は、観客が存在して、はじめて音楽になります。もし聞いてくれる人がいなければ、ただの音であり、音楽ではなくなってしまうのです。

 

以前、聞きに行った演奏会で、観客のことは考えず、譜面ばかりを追っている人がいました。

その時は、私は観客席で「聞かされている」という気持ちになってしまい、「その曲が表現する世界へ連れて行ってもらう」という感覚にはなりませんでした。

 

 

聞いてくれる人の為に演奏する

大切なのは、演奏家からの思いを聞いている人が受けとることです。そして、偉大な演奏家は、聞いてくれる人のために演奏します。

 

人の為に演奏された音楽は、それだけで人を感動させるパワーを持つのです。
 
音楽は、一方通行ではありません。演奏家が伝えたい思いを曲に込めて演奏し、その思いを聞く人が受けとる。
 
つまり、演奏家と観客が、曲を通して、コミュニケーションをとり、思いを分かち合う。

それが、「演奏に感動する」ということだと思います。